妊娠後期に増える恥骨痛の原因と改善方法|歩く・寝返り・立ち上がりがつらい妊婦さんへ
こんにちは。
名古屋市北区平安通にある尾頭橋整体名古屋北院です。
妊娠後期になってから、「恥骨のあたりがズキッと痛む」「歩くと恥骨が痛い」「寝返りをすると股の付け根が痛む」と感じることはありませんか?
お腹が大きくなるにつれて、身体のバランスや動き方は大きく変化します。その影響で、骨盤の前側にある恥骨結合周辺へ負担がかかり、痛みを感じる妊婦さんもいます。
特に、歩く・階段を上る・車の乗り降り・片足立ち・寝返りなど、左右の脚を別々に動かす場面で痛みが強くなる場合は、妊娠中の骨盤帯痛(PGP)が関係している可能性があります。RCOGでは、骨盤帯痛は妊婦のおよそ5人に1人にみられ、妊娠後期に多くなると説明されています。
ただし、「妊娠後期だから仕方ない」と我慢し続ける必要はありません。
この記事では、妊娠後期に恥骨痛が増えやすい理由、痛みが出やすい動作、日常生活でできる対策、セルフケア、整体を利用する際の注意点、産婦人科へ相談したほうがよいケースまで詳しく解説します。
妊娠後期に恥骨痛が増えるのはなぜ?

お腹が大きくなり骨盤への負担が増える
妊娠後期になると赤ちゃんの成長とともにお腹が大きくなり、身体の重心が前方へ変化します。
すると、立っているときや歩いているときに身体を支えるため、腰や骨盤周辺の筋肉にはこれまで以上の負担がかかります。
骨盤は左右の寛骨と仙骨などで構成され、前方には左右の恥骨をつなぐ「恥骨結合」があります。
妊娠中はこの骨盤周辺の関節や靭帯などにも変化が生じるため、骨盤を安定させながら動くことが重要になります。
RCOGでも、赤ちゃんが大きくなることで身体の重さが増し、座り方や立ち方などの変化によって骨盤へ負担がかかることが、骨盤帯痛の要因の一つとして説明されています。
骨盤が左右均等に動かしにくくなる
恥骨痛では、「恥骨そのものが悪い」と考えてしまいがちです。
しかし、実際には骨盤全体の動きや周囲の筋肉・関節との関係を確認することが大切です。
例えば、
・右足に体重をかけることが多い
・片足立ちで靴を履く
・横座りをする
・脚を組む
・片側だけで荷物を持つ
・寝返りのときに片脚だけ先に動かす
といった動作が続くと、左右の骨盤を均等に使いにくくなることがあります。
妊娠後期はお腹が大きいため、本人が意識しなくても身体の使い方が変化しやすい時期です。
その結果、骨盤周辺に負担が集中し、恥骨周辺の痛みとして感じることがあります。
恥骨結合周辺に負担が集中する
恥骨結合は、骨盤の前側で左右の恥骨をつないでいる部分です。
歩行や階段、車の乗り降り、ベッドでの寝返りなどでは、左右の脚を交互に動かします。
このような動作で骨盤周辺に負担がかかると、恥骨付近に痛みや違和感が出ることがあります。
特に「片足に体重を乗せると痛い」「脚を開くと痛い」という場合は、骨盤帯痛の症状としてみられる特徴の一つです。
妊娠後期の恥骨痛でよくある症状
歩くと恥骨がズキッと痛む
歩くときには左右の脚を交互に動かすため、骨盤も連動して動きます。
そのため、歩き始めや長時間歩いた後に恥骨周辺が痛くなることがあります。
痛みを避けようとして歩幅が小さくなったり、身体を左右に揺らして歩いたりすることもあります。
階段の上り下りで痛みが強くなる
階段では片脚に体重を乗せる時間が増えるため、恥骨や骨盤周辺への負担が大きくなりやすくなります。
「平地なら歩けるけれど、階段では痛い」という場合もあります。
ベッドで寝返りをすると痛む
妊娠後期に意外と多いのが、寝返りのときの恥骨痛です。
仰向けから横向きへ身体を動かすとき、左右の脚が別々に動くことで骨盤周辺に負担がかかる場合があります。
RCOGでも、寝返りや車の乗り降りなど、膝を開く動作で痛みが悪化することがあるとされています。
車の乗り降りで痛む
車から降りる際に、片脚を先に外へ出して身体をひねる動作は、骨盤に負担がかかりやすい動作です。
痛みがある場合は、身体をできるだけ正面に保ちながら、両膝を近づけて動くことを意識すると負担を抑えやすくなります。
立ち上がるときに恥骨が痛む
椅子やソファから立ち上がる際、無意識に片側へ体重をかけていると、骨盤周辺に偏った負担がかかることがあります。
できるだけ左右均等に足を床につけ、ゆっくり立ち上がることを意識しましょう。

恥骨痛を悪化させやすい日常生活の動作
片足立ちで靴やズボンを履く
妊娠後期はバランスを取りにくくなっています。
その状態で片足立ちをすると、転倒の危険性だけでなく骨盤周辺への負担も増えます。
靴下やズボンを履くときは、椅子に座って行うようにしましょう。
脚を大きく開く
脚を大きく開く動作は、恥骨周辺に痛みがある場合には負担となることがあります。
ベッドで寝返りをするときや車の乗り降りでは、両膝をできるだけ近づけて動くことを意識するとよいでしょう。
長時間同じ姿勢を続ける
座りっぱなし、立ちっぱなしのどちらも身体への負担になります。
RCOGでは、同じ姿勢を長時間続けず、こまめに姿勢を変えることが勧められています。
「痛いからずっと横になっている」という状態も、身体を動かす機会が減ってしまいます。
痛みが強くない範囲で、休憩と活動をバランスよく取り入れることが大切です。

妊娠後期の恥骨痛を楽にするためのセルフケア
寝返りでは膝をそろえる
寝返りをするときは、両膝をできるだけ近づけた状態で身体全体を一緒に動かします。
必要に応じて、膝の間にクッションや枕を入れるのも一つの方法です。
脚を大きく開いて勢いよく寝返りをするより、骨盤周辺への負担を抑えながら動きやすくなります。
座って着替える
靴下やズボンを履くときは、立ったまま片足を上げるのではなく、椅子に座って行いましょう。
妊娠後期はお腹が大きくなっているため、転倒予防という意味でも座って行うほうが安全です。
車の乗り降りは身体をまとめて動かす
車の乗り降りでは、先に片脚だけを大きく開くのではなく、身体と脚をなるべく一緒に動かします。
両膝を近づけたまま方向転換することを意識すると、骨盤への負担を抑えやすくなります。
長時間同じ姿勢を避ける
デスクワークや家事などで同じ姿勢が続く場合は、無理のない範囲で姿勢を変えましょう。
ただし、痛みを我慢して積極的に動き続ける必要はありません。
「動く→休む→また動く」というように、その日の体調に合わせて活動量を調整することが重要です。
痛みを我慢して強いストレッチをしない
恥骨が痛いと「骨盤を広げれば楽になるのでは?」と考えて、脚を大きく開くストレッチを行う方もいます。
しかし、痛みがある状態で無理に脚を開いたり、強くひねったりすることは避けましょう。
妊娠中の運動やセルフケアは、その人の症状や妊娠経過によって適切な内容が異なります。
痛みが強い場合は、自己判断で無理に改善しようとせず、産婦人科や妊娠中の骨盤帯痛に対応できる専門家へ相談してください。

恥骨痛があるときに骨盤矯正を受けても大丈夫?
妊娠中は「強く動かす施術」より状態に合わせた対応が重要
妊娠中に恥骨痛がある場合、「骨盤が歪んでいるから、強く矯正すればよい」と単純に考えるのは適切ではありません。
妊娠後期の身体は、妊娠していないときとは状態が異なります。
そのため、妊娠週数や体調、痛みの場所、痛みが出る動作などを確認しながら、無理のない範囲で身体を整えていくことが重要です。
RCOGでも、妊娠中の骨盤帯痛に対しては、姿勢や動作の指導、運動療法、必要に応じた徒手的なケア、サポートベルトなど、状態に応じた方法が紹介されています。 (ロイヤル産婦人科医学院)
妊娠中の施術は産婦人科との連携も大切
妊娠中の恥骨痛は、単純な筋肉の疲労だけで説明できるとは限りません。
特に痛みが強い場合や、歩くことが難しい場合、いつもと違う症状がある場合には、まず産婦人科へ相談することが大切です。
整体を利用する場合も、「妊娠中であること」「妊娠週数」「現在の症状」を必ず伝え、妊娠中の身体に配慮した施術を受けるようにしましょう。
尾頭橋整体院名古屋北院でも、妊娠中の身体の状態を考慮しながら、日常生活での姿勢や身体の使い方などを含めて相談できる環境を整えることが重要だと考えています。
こんな恥骨痛は産婦人科へ相談しましょう
強い痛みが急に出た場合
妊娠中の痛みをすべて「骨盤の歪み」と自己判断することは避けてください。
突然強い痛みが出た場合、痛みが急激に悪化した場合、安静にしていても強く痛む場合などは、産婦人科へ相談しましょう。
出血やお腹の張りなどを伴う場合
恥骨痛だけでなく、出血、規則的なお腹の張り、破水が疑われる症状など、妊娠経過に関わる症状がある場合は、整体より先にかかりつけの産婦人科へ連絡することが大切です。
妊娠中の身体の変化にはさまざまな原因があるため、「恥骨が痛いから骨盤の問題」と決めつけないことが重要です。
歩くことが難しいほど痛む場合
骨盤帯痛は軽度から重度まで症状に幅があります。
RCOGでは、強い痛みや移動が大きく制限される場合には、医療機関へ相談し、必要に応じて理学療法や疼痛管理などを受けることが勧められています。
「痛いけれど出産まで我慢するしかない」と考えず、日常生活に支障が出ている時点で相談してみましょう。
妊娠後期の恥骨痛は「我慢するしかない」とは限りません
妊娠後期になると、お腹の大きさや身体の重心が変化し、骨盤周辺への負担が増えます。
そのため、恥骨周辺に痛みや違和感が出ることがあります。
特に、
・歩くと恥骨が痛い
・階段で痛みが出る
・寝返りで恥骨がズキッとする
・車の乗り降りがつらい
・脚を開くと痛い
・片足立ちがつらい
・立ち上がると恥骨が痛い
といった症状がある場合は、妊娠中の骨盤帯痛が関係している可能性があります。
大切なのは、痛みを「妊娠後期だから仕方ない」と放置するのではなく、どの動作で痛みが出るのかを確認し、負担のかかる動作を減らしていくことです。
そして、症状が強い場合や不安がある場合には、まず産婦人科へ相談してください。
名古屋市北区で妊娠中の恥骨痛・骨盤の不調でお悩みの方へ
尾頭橋整体院名古屋北院では、妊娠中の身体の変化を考慮しながら、恥骨周辺の痛みや腰・股関節などの不調についてご相談いただけます。
妊娠後期は、身体の使い方が大きく変化する時期です。
「歩くと恥骨が痛いけれど、どこに相談したらいいのかわからない」
「寝返りのたびに恥骨が痛くて眠りにくい」
「出産までこの痛みを我慢するべきなの?」
「妊娠中でもできる身体のケアを知りたい」
このようなお悩みがある方は、一人で抱え込まずにご相談ください。
妊娠中の施術については、その日の体調や妊娠経過などを確認しながら、無理のない方法をご案内します。
なお、妊娠中の強い痛み、出血、規則的なお腹の張り、破水が疑われる症状などがある場合は、整体ではなく、まずかかりつけの産婦人科へご相談ください。
よくある質問
Q. 妊娠後期に恥骨が痛くなるのは普通ですか?
A. 妊娠後期には骨盤周辺への負担が増えるため、恥骨周辺の痛みがみられることがあります。妊娠中の骨盤帯痛は比較的よくみられる症状ですが、痛みの原因がすべて同じとは限りません。強い痛みや気になる症状がある場合は、産婦人科へ相談しましょう。
Q. 歩くと恥骨が痛いのはなぜですか?
A. 歩行では左右の脚を交互に動かすため、骨盤周辺にも動きが生じます。妊娠後期に骨盤周辺への負担が増えていると、歩行によって恥骨付近の痛みを感じることがあります。
Q. 寝返りをすると恥骨が痛いのはなぜですか?
A. 寝返りでは左右の脚を動かすため、骨盤周辺に負担がかかることがあります。膝をそろえて身体全体をゆっくり動かし、必要に応じて膝の間にクッションを入れる方法があります。
Q. 妊娠後期の恥骨痛は出産したら治りますか?
A. 妊娠中の骨盤帯痛は出産後に改善するケースが多い一方、一部では痛みが続くこともあります。RCOGでは、およそ10人に1人で産後も痛みが続くと説明しています。痛みが続く場合は、産後も適切なケアを受けることが大切です。
Q. 恥骨が痛いときは骨盤矯正を受けてもいいですか?
A. 妊娠中は妊娠週数や症状に合わせた対応が必要です。強い刺激を加えるのではなく、身体の状態を確認したうえで無理のない方法を選択することが重要です。また、強い痛みや気になる症状がある場合は、まず産婦人科へ相談してください。
Q. 恥骨痛があっても出産できますか?
A. 妊娠中の骨盤帯痛があっても経腟分娩が可能なケースは多く、PGPだけを理由に帝王切開が必要になるとは限りません。ただし、分娩方法は妊娠経過や母体・胎児の状態などを踏まえて産婦人科で判断されます。
Q. 妊娠中の恥骨痛はいつ病院に相談すればいいですか?
A. 強い痛み、急激な痛みの悪化、歩行が難しいほどの痛み、出血や規則的なお腹の張り、破水が疑われる症状などがある場合は、早めにかかりつけの産婦人科へ相談してください。妊娠中の症状を自己判断で「骨盤の問題」と決めつけないことが大切です。


